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D51ハイフン1
信越本線柏崎駅付近、信越線-越後線分岐点付近の「駅前公園」にSLの代表格D51が保存されています。その車両番号はなんとトップナンバーの1、…と思いきやどことなく何かが違う。まず気づくのはプレートの型式と車両番号の間の「ハイフン」。その他わずかな違いの数々。しかし最も違うのはその経歴でした。(H20.3撮影)

公園内に雨ざらしで置かれており、そのためかどこかくすんだ雰囲気があります。トップナンバーにしてはぞんざいな扱いだなとは思いましたが。 「ハイフン」の入ったプレート。この機は実は戦後賠償としてサハリンへ輸出されたもので、その仕様の1号機です。前照灯が大きいなど国内機とは若干異なります。
車両脇の石碑にもしっかりハイフンが入ります。ハイフンは国内のものと区別するため敢えて入れられたもの。なおこの碑によると柏崎市市制50周年記念にこの車両は置かれたようです。 車両経歴書、…ってまるで読めなくなっていますが。昭和24年から43年までサハリンで使用されたようです。退役後柏崎市出身の北海道日ソ友好文化会館理事長が旧ソ連邦から譲渡されたというもの。
前照灯のほか、例えば運転席の窓も密閉式です。性能自体は国内機同等ですが、僅かな仕様差にサハリンの気候の過酷さが伺えます。 この公園には自衛隊のヘリも保存され、ちょっと異様な雰囲気もあります。尚この付近は平成19年夏の中越沖地震の被害の特に大きかった地区。この2機は震災を乗り越え、被害はなかったようです。
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