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関電上部軌道のバッテリーカー
宇奈月のトロッコ電車で知られる黒部峡谷鉄道。宇奈月から約20キロの終点欅平までが観光鉄道として開放されていますが、さらに関西電力黒部専用鉄道(上部軌道)が6.5キロ上流の黒部川第四発電所前まで通じています。そしてその上部軌道で運用されていたバッテリー機関車が黒部市旧宇奈月町地区の公園に保存されています。北陸新幹線開業を機に上部軌道を「黒部宇奈月キャニオンルート」として一般開放する動きがありますが、どうもそれよりもずっと以前から保存されていたようです。(R4.8撮影)

トンネルのようなアーチ状の屋根のかかった保存スペース。アクリル板のようなもので囲われているため車両もよく見えません。 保存場所は「農村公園8号」。住所は旧宇奈月町浦山で、黒部川と富山地鉄本線との間、県道黒部宇奈月線沿いで、至近の駅は栃屋駅です。
先頭はBB5という機関車。蓄電式の機関車です。関西電力の車両ですが黒部峡谷鉄道の社章がついています。 全体像が見づらいですが、一応凸型の形状です。台車回りもカバーで覆われいるのも特徴です。
保存スペースには板張りのホームがあります。ただし編成の両端がギリギリとなるので車両の「顔」は見えません。 BB5運転室。扉に社章と車両番号があります。前進後進を同じ位置で操作するためか、運転台は横を向いています。しかしこの扉、室内から閉めることが出来るのか不思議なくらいの狭さです。
連なる客車は黒部峡谷鉄道で使用されているものと同じトロッコ車両2両、ですが木造です。ハ36、ハ37という車両です。 編成後部側のハ37の後部。ちなみに機関車が公園の敷地端にあり、通常はこちらに「頭」を持ってきて展示するように思います。
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