▲鉄道雑学研究所北陸支所トップへ  ▲保存車両INDEXへ
酪農公社の路面電車
函館市市街地の西方、函館市酪農公社の敷地にかつて函館市電で運用された1000形車両が保存されています。この車両は元々東京都電の7000形という車両で、昭和30年に製造されて経済成長期の東京で運用され、15年後の昭和45年に函館に移籍した車両でした。退役後は前述の酪農公社に保存されましたが、函館牛乳で知られるこの公社、ソフトクリームも有名で、この車両はその喫食コーナーとして活用されていました。(訪問半年後の令和1年10月に解体されたようです。)(H30.4撮影)

丸みを帯びた前面が特徴的なフォルム。この1006号機は都電から函館市電へ移籍した9両のうち最後まで運用された機でした。尚方向幕表示は公社の住所となっています。 サイドビュー。レールには乗っておらず、車輪ではなく何か土台のようなもので支持しているようでした。車内に入ることが出来ます。
車両の前面に掲げられてあった車両の説明書き。僅か15年で東京から函館へ移った経緯は不明です。 車内。往時のままによく保存されていますがロングシートの片側は食事用にかテーブルに変わっています。
運転台。下部の危機は抜いてあるようですが、マスコンなどはあり、運転手気分で子どもも喜びそうな空間です。正面に酪農の乳牛がいる、不思議な光景ですが。 乗降口の上部。ドア閉めの非常ベルやレトロチックなプレートサインなど、現役さながらです。
▲鉄道雑学研究所北陸支所トップへ  ▲保存車両INDEXへ