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庄内交通湯野浜線 善宝寺駅跡

鶴岡駅から海側の湯野浜温泉までを結んだ庄内交通湯野浜線の中間駅。総距離12.4キロのうち、8.4キロ地点、4駅目の駅でした。湯野浜線では温泉や海水浴の観光利用も多く、また旅客輸送の他、庄内米の貨物輸送なども行われ活況を呈しました。しかしモータリゼーションの波にのまれて昭和50年に廃線。善宝寺駅は善宝寺をモチーフとした立派な駅舎があり、廃止後も鉄道記念館として保存・開放されました。しかしその利用者も減少して平成5年に閉館となり、そのまま時代は流れています。ちなみに善宝寺では平成2年に境内の池に人の顔に見える鯉がいると「人面魚」ブームが起きましたが、幾分かは記念館の利用にも繋がったのではないでしょうか。(令和4年、施設老朽化のため旧駅舎の解体が決定しました。)(H20.9撮影)
善宝寺を模した駅舎と、手前は詰所でしょうか。記念館の事務所に使用されていたように見えます。 すっかり褪せてしまっている看板。
集札口跡と思しき入口が記念館入り口だったようです。券売の窓口らしものもありますが、有料だとしたら維持は厳しかったでしょう。無料開放してグッズと物産販売施設としてなら、まあ…。 入口からのぞき込むとかなり傷んだ車両が見えました。庄内交通モハ3形という車両です。
構内も立ち入ることは出来ませんが2面2線の駅だったようです。この手前は駐車場となっています。木々に隠れて車両がチラリと…。 2番ホームには立派な木造の待合室が見えました。架線柱も残されています。
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