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〜北陸本線旧線の駅跡〜

木ノ本〜敦賀、敦賀〜今庄、浦本〜有間川などで大規模な路線付け替えが行われた北陸本線では、現路線以外の箇所で、駅跡や遺構を見ることが出来ます。しかしそれらは比較的有名であり、諸所で紹介されていますので、しかし「北陸支所」を標榜する以上触れないわけにもいかず(笑)、ここでは簡単な紹介に留めたいと思います。いずれ本格的に「研究」する機会があれば、また…。
中之郷駅跡

滋賀県余呉町にあります。この区間は滋賀福井県境を越えるいわゆる「柳ヶ瀬越え」という難所の区間で、深坂トンネルの開通により支線へ降格、後に廃線となりました。中之郷駅はその峠を控えた補機ヤードのある駅として賑わったそうです。今はホーム跡らしき構造物に駅名標が立てられ、かつての駅をアピールしています。(H14.2撮影)
能生駅旧駅跡

新潟県能生町(現糸魚川市)の旧役場前にあります。このあたりの旧線は海岸線に寄り添うように進む「波かぶり」の区間でしたが、全国有数の地すべり危険地帯でもあり、複線化に伴い新線に切り替えられました。その結果、能生駅はやや山側に移転され、今は旧駅跡地には石碑とキロポストが置かれています。(H16.1撮影)
新保駅跡

福井県敦賀市にあります。北陸トンネル開通により廃止となった山中越えの区間にあった駅。今はそのルートは県道となっているほか、高速道路もたどっており、石碑の後ろに見えるのはその北陸自動車道のガードです。石碑には現役当時の新保駅の配線構造が記されています。(H14.8撮影)
大桐駅跡

福井県今庄町にあります。新保駅と同じく山中越えの区間にあった駅で、こちらは峠を越えた今庄側にあります。ホーム跡が残っていますが、夏は夏草、冬は雪に覆われて姿を現すのは春先くらいと思っても良いかもしれません。大桐の集落は峠側に数百メートル戻ったあたりにあり、この辺りは民家が1軒あるだけ。標板の裏に記されているように、鉄道のための駅だったようです。北陸トンネル開通により廃止となりましたが、今庄町がこの駅の代替駅を国鉄に要求した結果、北陸トンネル今庄側出口付近に南今庄駅が新設されました。しかし大桐の集落にとっては、この大桐駅以上に利用しづらい位置になってしまいました。(H16.4撮影)
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