小浜線松尾寺


松尾寺		MATSUNOODERA

吉坂峠を越え、京都府の舞鶴市に入ったあたりにある、小浜線中間駅唯一の北陸地区外の駅。松尾寺は青葉山の中腹京都府側にあり、駅から近畿自然歩道が通じています。

全面をピンクに塗装されたささら板張りの木造駅舎。財産標によると大正期の駅舎です。平成21年に舞鶴市に譲渡されて大規模改修を受け、NPOにより管理されています。画像は改修前です。（H19.5撮影）

駅舎の入口の「表札」。小浜線の福知山管轄駅一つ目の意味でしょうか。JRは金沢支社管轄ですが、国鉄時代は福知山鉄道管理局管轄の駅でした。

大正期の駅舎も歪みが出ているようで、前面に「つっかえ棒」があります。全面改修後も同じ状態です。

絵になる木製の改札ブースが残っています。乗り場案内図もどこか時代を感じさせます。この頃は残念ながら落書きなどが多く、かなり荒れていました。今はキレイです。

ホームは土手上にあり、駅舎からは階段を上がります。

ホームは１面１線。かつては交換駅でしたが電化時に１線化されました。ホームの半分が嵩上げされています。

ホーム上の待合室内は落書きだらけのゴミだらけ。かなり殺伐としています。瓦葺のキレイな外観であるだけに、ギャップに唖然とします。これも現在は補修されていると思われます。

構内には留置線があります。ただしパイプ柵が延びてレールを横断しており、使用できなくなっています。なんでしょうあの柵。

東舞鶴寄りには使われなくなった車庫があります。嵩上げされなかった側のホームと併せて見ると、廃駅のように見えます。