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気仙沼線
仙台と気仙沼を気仙沼線経由で直通した快速「南三陸」(前谷地駅にて)
石巻線の石巻市前谷地から登米市柳津までを結ぶ宮城県内の17.5キロ短距離ローカル線。全線単線非電化線です。由来は国鉄柳津線で、開業は昭和43年と国鉄線としては相当新しい部類です。線名は柳津から先太平洋岸に出、海沿いに宮城県北端の気仙沼市へ達していたためですが、JR後の平成23年、東日本大震災の津波により柳津以遠の沿海部では9つの駅の全壊をはじめ至る箇所の路盤が流失するなど大打撃を受け、結果的に9年後の令和2年4月に鉄道線としては復旧できないまま廃止となりました。そして現在線は旧柳津線区間に、結果的になったという格好です。
沿線は陸前豊里駅と柳津駅が小さな町の地区の中心にある程度で沿線人口は少なく、線内流動よりも、柳津以降BRTとしてバス転換した区間への接続により、南三陸(志津川)、本吉、気仙沼と比較的流動の多い区間(実際は現在線の1.2倍程度の輸送密度ですが)へのアクセス線として使命を帯びるかと思われます。それでこその「気仙沼線」であり、そこは国鉄期の比較的新規の開業線の中では、災害がなければ廃止対象なったことのない路線の存在感と言えましょう。ただ、現在線の沿線の人口規模を思えば、内情は残念ながら単に廃止にする明白な事情がないというところなのかも知れません。

駅名 駅舎 所在地 のりかえ
代表駅 市区町村 都道府県
前谷地 木造 石巻市 宮城県 石巻線
和渕  なし
のの岳  なし 涌谷町
陸前豊里  新木造 登米市
御岳堂  なし
柳津 新木造 気仙沼線(廃止区間)
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<凡例> 代表駅;■(都道府県代表駅)、●(市区代表駅)、○(町村代表駅)、△(町村代表駅「らしき」駅)
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