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北陸本線の(近)過去を偲ぶ・金沢駅

北陸本線は並行新幹線が開業しておらず、かつ電化の電源方式が複雑に切り替わるため、在来特急が多く走る一方テコ入れは遅れ、そのため古くから馴染みの列車が比較的最近まで多く残っていました。そして平成初頭に金沢駅は高架化されましたが、その歴史はごく浅いホームにはプチ懐かしい名前が残っています。(H17.9撮影)


9号車自由席。両端が「白山(*1)」と「白鳥(*2)」。中央が「雷鳥(*3)」と「加越(*4)」が重なっています。いずれも485/489系で運転された名特急です。 「能登路(*5)」。金沢駅高架化以降も非電化ののと鉄道運行区間直通のため気動車で運転され、金沢駅4番ホームはその排気対策のため上屋から外れました。
*1… 「白山」: 昭和47年から平成9年まで、信越線経由で上野と金沢を結んだ昼行特急。前身で、登場時は上越線経由だった「はくたか」に併せた命名だったのか、北陸線から三名山白山が望めるのは丸岡から野々市辺りで、「白山」のルートから白山は見えませんでした。
*2… 「白鳥」: 昭和36年に登場した、北陸線初の特急。大阪〜青森間の長躯を平成13年まで走り続け、「サン・ロク・トオ」組の生き残りとして、昭和の特急の姿を平成まで示し続けました。尚この列車名はその前に八戸線等の準急で、現在はJR北海道の特急列車にそれぞれ使用されています。
*3… 「雷鳥」: 昭和39年、国鉄特急の標準車となった481系車両の祖として大阪と北陸を結び続ける北陸地区の代名詞的列車愛称。新車「サンダーバード」への置き換えが進み、平成22年現在列車名としては大阪〜金沢間に1往復残るのみ。雷鳥は富山県と長野県の県鳥で、実は現区間に縁はなく、ひょっとして金沢開業の北陸新幹線に使用されるのではと勝手に睨んでいます。が、仮名の「らいちょう」は締まらないか…。
*4… 「加越」: 昭和50年に首都圏と北陸地区を速達する使命で誕生し、米原と北陸地区を結んだ特急。食堂車+グリーン車2両込みの12両編成が標準であった時代に食堂車なしの7両で登場した、いわば現代型特急のはしり。平成15年に兄貴分の特急「しらさぎ」に愛称統一され消滅。
*5… 「能登路」: 昭和39年金沢と七尾線・能登線沿線を結んでいた準急群を愛称統一して誕生したDC急行。昭和の末期まで四国地区のDC急行とともにヘッドマークを掲げて運転されていました。平成14年まで金沢と奥能登地区を結びましたが、輪島方面、珠洲方面とも路線廃止に先立って廃止となりました。
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