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秋保温泉の長崎市電
仙台の奥座敷、奥州三名湯の一つ秋保温泉に長崎電気軌道で活躍した車両が保存されています。これは元々仙台電気軌道の車両で、廃線とともに長崎へ移ったもの。長崎での任務を終えた際、長崎電気軌道より、故郷の仙台へ譲渡されました。管理するのは「鉄道パークシティ研究会」という会ですが、これを秋保の個人宅に好意のもと展示しているそうです。奇しくもこのお宅はかつて仙台長町と秋保を結んだ秋保電気鉄道の秋保温泉駅を改修したもの。車両のルーツは仙台市電で秋保電鉄とは縁はありませんが、一個人の好意で地元仙台の2つの遺構が仲良く余生を過ごしています。(H27.1撮影)

仙台電気軌道100型、改め長崎電気軌道1053型。方向幕が長崎の「石橋」となっています。平成12年に退役となり、平成14年に故郷に戻りました。 もう片エンドの方向幕は「新大工町」。やはり長崎市電の電停名です。
長崎市電の社章。仙台生まれながら、長崎でも愛された過去が読み取れ好感が持てます。 危険物・「鳥獣」持込禁止の看板。長崎市電共通のものでしょうか。当然とは思いますがちょっと珍しい表記です。
車両の生い立ちなどを記した看板です。車両はあくまで「長崎電気軌道1053号車」。譲渡を決めた長崎市電への敬意でしょうか。 保存場所は宮城県道62号秋保街道沿いで、温泉街の入口。秋保温泉の名所磊々峡の遊歩道付近で、「のぞき橋」バス停があります。車両の奥に旧秋保温泉駅舎の民家があります。
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