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朝来の一円電車
昭和4年から昭和60年まで、兵庫県養父町(現養父市)の明延鉱山から朝来町(現朝来市)の神子畑選鉱所まで鉱石を運搬していた鉱山鉄道があり、起終点から一字ずつをとって「明神電車」と呼ばれていました。この鉄道は鉱物輸送のほかに、生活の足としても活用されましたが、廃止されるまでその運賃はずっと1円で通されたことから「一円電車」として親しまれました。軌間762ミリナローゲージの可愛らしい車両は現在神子畑選鉱所跡に近い「道の駅あさご」に保存展示され、また明延の明延振興館では「一円電車まつり」なるものも開催されているなど、今でも地元に親しまれているようです。(H16.10撮影)

道の駅に展示されているのは機関車、客車、貨車の3両。車体にナンバーが振られていますがそれ以外の型式などはありませんでした。 派手な客車に従われる貨車は鉱物輸送用のいかつい無蓋車。トロッコのような、台車が中央に寄った車両です。
客室内はこんな感じ。ナローゲージのロングシートなので向かい合わせに膝がぶつかるくらいの広さです。 一円電車の説明書きと神子畑の駅名標。別に姫路と豊岡を結んでいたわけではありません。
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