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再開にあたり(震災について)

平成23年3月11日14時46分、自分は8階の職場で会議の最中でした。その瞬間、会議の出席者は自分も含めほぼ全員が、自らが目眩でもしているのかと思いました。揺れていないか?と誰かが口を開いたのとほぼ同時に自分も地震だと思ったのは、その確か2週間ほど前、岐阜県飛騨地方を震源とする小さな地震が数回あったから。「あれ?またか?」とそんな程度の思いでした。高層階にいたことが輪をかけたのか、建物そのものがゆらゆらと揺れていました。金沢は震度3を記録していました。


その後次第に明らかになる大震災、そして大津波の惨状はまさに言葉を失うものであったことは繰り返し述べるべくもないでしょう。目眩か?などと呑気なことを思っていたことが申し訳ないくらいで、被災された方にはおかけする言葉も見当たりません。心よりお見舞い申し上げますとともに、一日でも早く生活の平穏、日常が戻るようお祈り申し上げます。


さてHP公開の「再開にあたり」、というより別に休止していたというつもりもないのですが、この間PCの故障が相次いだことなどもあり、結果として更新の間が随分空いてしまいました。ただし決して「ネタ」が尽きていたというわけではなく、むしろ「駅取材」そのものはこの間も続行していました。
というより取材→公開を驚異的な短期間でこなしていた本所や、公開そのものを定期化し大量かつハイペースにこなしている北広島支所と異なり、北陸支所は驚異的な「マイペース」で更新している結果、ネタ切れどころか北海道、四国、九州も含め未公開ネタは公開済みとどちらが多いか分からないくらい溜まっています。駅舎の改築に関しては最も対応しているとは思うのですが、反面新規公開ページの画像の「鮮度」が低いのもやはり北陸支所であったりするわけです。


こうしたうち、全く公開していませんが、実はいわき以北の東北地方太平洋岸の各路線の「取材」もほぼ終わっています。中には取材後改築され、改築後の駅舎も取材し、いまだ未公開という駅もあります。仙石線、石巻線、気仙沼線、大船渡線、釜石線、山田線、岩泉線、八戸線、三陸鉄道南北リアス線の各線と、なんの偶然か常磐線はいわき以北のみ「取材」済みです。これらの中には今回の大災害で被災し、全壊した駅も少なからずありますし、原発事故のために立ち入り禁止となっている区域内の駅もあります。


今、北陸支所で何かできることはないか、というと、自分の拙い紹介文はさておき、これら未公開の画像を世に出してあげることではないかと、というより「私自身」がではなく、「鉄道雑学研究所北陸支所というHP管理人として」は、それしかできないのではないかと強く思いました。
しかしこれは実は被災された方々に平穏だった過去を突きつけるような暴力的な行為となりはしまいかという懸念はもちろんあり、逡巡する気持ちがあるのも事実です。一方で幾ばくかの心の拠り所となってはくれないか、また復興のための資料として何かの役に立たないか、と、こういった気持ちからです。


何より、自分自身「取材」をしている以上、当然当地は訪問しています。その中で親切にしていただいた多くの駅の駅員さんたちや乗務員さんたち、気仙沼の宿の一家の元気な子供たちや、柔らかい話し方をしていた大船渡の銭湯のおばあちゃん、ちょっとぶっきらぼうだったけれど安くて美味しかった宮古の食堂などなど、思い出は枚挙にいとまがありません。
ご無事だったのだろうか、元気にされているだろうかと気を揉むわけですが、自分自身どう表現してよいのかよく分かっていないのですが、こうした現地の人たち、現地の空気に恩返しをしたいという気持ちが何より大きいのだと思います。


そういったわけで今後、この地区のみを集中して公開、というわけでは(「早く」という思いと逡巡とが交錯しており)ありませんが、随時「あの日以前の」東北太平洋岸の路線の公開も行っていきます。
また繰り返しになりますが、これらの駅及び駅周囲の画像は多く持っております。もし公開前であっても「こういう画像はないか?」などお問い合わせいただければ、妥当なものがあれば提供させていただきます。それが物理的なものか心理的なものか、どういった形でお役に立てるか分かりませんが、少しでも災害復興のお役にたつことができればそれに勝るものはありません。(yuzupon @ nacl.sakura.ne.jp(@前後のスペースを消してください)にご連絡ください。)


なおいくつかの理由があり、北陸支所ではこれまで撮影期日は記載していませんでしたが、こうした過去前提の駅たちの公開にあたり、今回の更新より取材月を記載することにしましたので、追記させていただきます。(公開済みのものも順次入れていこうと思っています)


というわけで「再開にあたり」、今後とも鉄道雑学研究所各グループ共々、宜しくお願いいたします。そして重ね重ね、東日本大震災に被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。

(記 H23.5.7)
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