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駅と駅構内北陸支所の場合〜「駅INDEX」について〜

◎バーチャルトリップについて
最後に「バーチャルトリップ」についてですが、自分自身、北陸支所開設以前から、一ビジターとして、サイト「鉄道雑学研究所」の魅力は?というと、一言ではコレ、「各駅下車のバーチャルトリップ」であると思っていました、というか、今でもそう思っています。だから、このキーワードは本所「鉄道雑学研究所」の支所を開設するにあたって、現在に至るまで自分のサイト作成の大きなテーマとなっています。

話はいきなり飛びますが、国鉄時代の駅名標は駅所在地が記載されていました。で、幼少期から地図を眺めるのが好きだった自分にとって、鈍行の旅では(というより中々特急や急行は乗せてもらえませんでしたが)、駅名標の移り変わりとともに所在市町村の移り変わるのを見て楽しんでいました。
国鉄時代の駅名標は「この駅はこの市町村内なんだ」という情報とともに、「この駅に着いたということはこの市町村に入ったんだ」という情報も与えてくれていました。

この市町村の移り変わりを駅INDEXで表現したかった
わけです。
どの駅から隣の市へ入り、どの駅から隣の県へ入る、などを一目瞭然にしたかった。これって意外と旅のワクワク感にリンクしませんか?
旅とは日常を離れるもの。そこには訪問歴の有無以上に、単純に物理的な距離が重要な要素だとつくづく思います。市町村や都道府県の移り変わりはその実感を与える大きな情報。だからこれは「バーチャルトリップ」の重要な仕掛けであったわけです。

そしてその中で、東北本線有壁駅や三江線伊賀和志駅のような県境出戻りや、東北本線古河駅や(まだ現時点取材済公開前ですが)肥薩線真幸駅のような県境の移り変わりの妙なども表現してみたかったというわけです。
ちなみにWikipediaの路線別の駅リスト表記もそっくりな表記ですが、北陸支所の駅INDEXの構成は全くのオリジナルです。決して真似をしたわけではなく、全くの偶然ですので、お断りを。(ウチの方が早かったとかいう気は毛頭ないですが(笑))

で、先にも触れましたが、市町村合併でこういう意味でも面白味がなくなったのはやはり残念です。順に移り変わる表であるはずの駅INDEXが、広大な単独自治体になってしまっている路線も少なくありません。平成の合併以前の自治体表記があればよいのかもしれませんが、調べるのに結構労力がかかりそうですし、そもそもあまり意味のあるものにはならないでしょうし…。

所在地表記のある国鉄型駅名標。現在でも九州でよく見かけます。 JRでは東海や四国は駅名標に所在地表記があります。
両隣が島根県の駅となる広島県の駅、三江線伊賀和志駅 両隣が熊本県と鹿児島県の駅となる宮崎県の駅、肥薩線真幸駅
また駅INDEXでは、支線がある場合も、別線表記せずに分岐駅付近にまとめてあるのも同じ理由です。
路線の駅一覧としては本所や北広島支所のような表記が正当なのでしょうが、例えば山陽本線などでは、九州へ渡り、華々しく終点門司駅へ到達、…の後に支線の和田岬駅が登場することがどうにも無粋に感じられたわけです。郷愁の青森駅到達後に現れる利府駅が何ともバツが悪そうに感じたわけです。

そのため若干見にくいかもしれませんが、このような表記としたわけですが、似た表記方法をしているものもあります。それは時刻表です。駅INDEXの中間に埋没してしまっている支線の駅には、時刻表の縦線二本の「非通過マーク」が入っているようなものと考えるようにしています。

(※追記: 支線の表記については、この後にページの作成、公開を控えている成田線や筑肥線など長距離支線や複数の支線を抱える路線を鑑み、やむを得ずですが考えを改め、ページを修正しました。)

東北本線(かつての)終点、青森駅 東北本線の支線の終点、利府駅
さてこの「バーチャルトリップ」というキーワード、サイト全体の大きなテーマと考えているため、北陸支所の更新方法にも影響しています。本所からのリンク紹介文にも、北陸支所は「全駅一気に」と表現されていますが、全駅とはいかずとも、区切りの駅まで一気に、というのは意識しています。

そうして公開しているため、北陸支所の「駅と駅構内」コーナーの各駅のページ、公開済の各駅は基本的に全て繋がっています。実は海峡線の両海底駅が切れていますが、そこだけ特殊な駅と容赦してもらえば、どの駅からも「駅INDEX」に戻ることなくどの駅へも辿り着くことができます。

基本的にこのスタンスは貫いていました。例外としては平成17年4月にIGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道を飛び石的に公開したことですが、平成18年12月の更新で青森側から繋げて以降しばらく、全公開駅の各駅下車が可能でした(新駅開業などで後追い的に一部切れたこともありましたが)。
これが北海道に足を延ばして平成21年1月の更新で宗谷本線を公開して再び飛び石ができていました。現在「千歳線+室蘭線末端部」と「宗谷本線+石北本線」の一群が「飛び石化」している状態です。

この「ひとりごと」のコーナーにおいて、いつか書こうと思っていたこの「雑感兼取説」を今回まとめて記したのは、実は今更新において函館本線が全駅公開となったことで再び飛び石が解消し、全公開駅が繋がったため、繋がっていることを周知宣伝したかったことに、「その他もぶっこんだ」ということです。自分としては「祝!!」みたいな気分ではあります(笑)

現在何駅公開しているか、正直自分でも把握していませんが、そして後発のはずの北広島支所に大きく水をあけられてしまいましたが、自分なりの「路線延長」をマイペースで延ばしていきたいと思っております。
是非皆さんも北陸支所にある身近な駅からスタートして、目的の駅へ、もしかしたら最果ての終着駅へ、「各駅下車のバーチャルトリップ」を楽しんでみてもらえたら、と思います。
(記 H24.5.21)
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