▲鉄道雑学研究所北陸支所トップへ  ▲管理人のひとりごとINDEXへ
駅と駅構内北陸支所の場合〜「駅INDEX」について〜

◎北陸支所の駅と駅構内「駅INDEX」について
折に触れ言っていますが、この北陸支所のサイト構成は「鉄道雑学研究所〜苦行.net〜」の構成を基礎としています。
平成16年のサイト開設当時完全なホームページ初心者だった自分は、出来うる限り構成をまんま流用したかったのですが、わずかばかりのこだわりもあり、若干変更をかけた箇所もあります。ページ枚数だけがひたすら伸びていくこのサイトの性質上、根本的な修正は出来ずにそのまま走っていますが。

今回はこのサイトのメインコーナーでもある「駅と駅構内」、その中の路線別の「駅INDEX」のページ構成を例にとって、そこに込められた思い(と言うと大袈裟ですが)をだらだらと語らせてもらおうと思います。
いきおい本所や他支所との比較の話にもなりますが、少なくとも他を腐すような意図では決してないので最初にお断りしておきます。「ああこういう違いもあるかな」程度に、今更ですけどサイトウォッチの楽しみ方に活用していただけたらと思います。

北陸支所の開設の際の考えた「駅INDEX」の構成には4つのキーワードがありました。それは「視認性」「代表駅」「木造駅舎」「バーチャルトリップ」です。

◎視認性について
まず一つ目「視認性」ですが、駅INDEXのページ、本所では各駅を4×αのマスに順に収めていますが、北陸支所ではどんなに長い、というより駅数の多い路線もタテにズラリと並べる構成としてみました。
本所の並べ方の場合、ピンポイントでの駅の発見、例えば「あの駅のページを見たい」という場合に、意外に見つけづらかったりします。
一方で北陸支所(北広島支所も同じですが)の場合は駅数が多い場合どうしても縦スクロールが出ますし、少なくとも視界に収まる駅数は確実に少ないので、一覧性の点では劣ります。どちらが優れているというつもりはありません。

で、北陸支所の「駅INDEX」には市町村代表駅や分岐駅を表記しました。これは「この駅は代表駅や分岐駅ですよ」、という情報そのもの以前に、そうした中枢駅の、ピンポイントの視認性を上げたかったからです。
わりと「乗換え」欄に分岐路線名が並ぶジャンクション駅は目立ちますが、例えば函館本線の札幌駅などはあの拠点性に反して直接の分岐線を持ちません。その場合都道府県代表駅の「■」マークが目印になるはずです。反対に例えば芸備線備後落合駅などはジャンクション駅として名は通っていますが(通常の「ジャンクション駅」としての高名さとは異なりますが)、自治体代表駅ではありません。その場合逆に分岐線マーク(ボタン)が目印となるでしょう。
そしてそうした中枢駅が発見できればその周辺の駅も幾分見つけやすいかなと、まずそんな意図です。駅INDEXから特定の駅を探す際の、「目印」をつけてみたわけです。
ただ、これは実は大した「込められた思い」というものでもありません。
起終点でも分岐駅でもない大ターミナル、函館本線札幌駅 山間のジャンクション駅、芸備線備後落合駅
○代表駅」について
二つ目「代表駅」についてですが、さすがに都道府県庁所在地の駅名は「■」を頼らずともそこそこ発見しやすいかもしれません。しかし視認性以上にもう一つあの欄に込めたのはむしろ「●」や「○」、つまり市町村代表駅についての思いでした。

まだ本格的に駅巡りをする以前の話、広島駅から乗った普通列車が大混雑していました。それが「西条」という駅に着くとドッと下車客が出て車内は随分空き、席を確保することが出来ました。印象に残り帰って調べると、それは東広島市の代表駅でした。九州旅行時の「羽犬塚」駅なども同じく印象に残った駅、やはり筑後市の代表駅でした。
あまり聞き覚えのない駅名でしたが、それなりの主要駅だったわけです。
そしてよくよく思えば地元北陸でも加賀市代表駅大聖寺駅や小矢部市代表駅石動駅など、他地区の方にとっては自分と同じ「?」を感じるかもしれない駅が少なからずあります。

つまりここでは例えば八戸駅や松本駅、下関駅など県都代表駅に準ずるような中枢駅ではなく、むしろ「実は代表駅」にスポットを当ててみたかったわけです。

さらには「○」マークの町村代表駅、例えば北陸本線の「美川」駅になんで折り返し列車があるのだろうと不思議に思う方もいるかもしれません。ここは現在は平成の合併により白山市となりましたが、もとはかつて石川県庁も置かれた由緒ある美川町の代表駅で、駅前も「そこらの小駅」とは異なる雰囲気があります。

「隠れた実力者」と言うと言い過ぎかもしれませんが、全国的にもローカル快速の停車駅(急行列車が全国に残っていればもっと面白かったのでしょうが)や普通列車の名もない折り返し駅など、時刻表上の「?」を解くような、JTB時刻表路線図でも表記されない「町村代表駅」がさらに妙に愛おしく、それをアピールしてみたかったりしたわけです。

現在は時刻表の市代表駅表記もなくなり、また平成の市町村合併で「代表駅」の数も激減したのは個人的になんとなく寂しい思いもあります。
余談ながら市町村合併そのものは賛成です。公的な財政状況を思わずとも、公金の無駄な支出は最大限排除すべき。多少無理をしてでも抑えられるものは抑えるべきだと思います。
ただ地理好きにとってはやはり一抹の寂しさは付きまといます。市町村合併そのものにより駅が大ダメージを受けて衰退していくということは、直接的にはあまりないと思いますし、せめて消えていく自治体名が駅名として残っていけば、そして機能としてそのかつての代表駅としての貫禄を示し続けてくれれば、と、もはや代表駅ではない駅にも注目してあげたいところです。
とにかくこのような「実は市代表駅」や「町村代表駅」への思い、人文地理好きの方、共感していただけたでしょうか?…いただけないでしょうか?う〜ん。

ちなみに市代表駅は基本的にJTB時刻表路線図から、町村代表駅は役場への距離、駅名、駅前の雰囲気、駅自体の雰囲気などを参考に記入しています。
石川県加賀市の代表駅、北陸本線大聖寺駅 旧美川町の代表駅、北陸本線美川駅
なお、有人・無人も本当は駅INDEXに入れたかった情報ですが、駅管理の形態も様々です。委託にしても子会社の委託から簡易委託など形態も様々で、管理人がいても駅は無人扱いか否か、訪問時閉じていた窓口は時間的なものか、完全に使用を停止してしまっているのか、現地でも判断がつきかねます。
さらにその変更は駅舎のハード同様、全国レベルの駅数からすると「目まぐるしい」と言ってよいほどで、とてもではないですが、情報が掴みきれそうになく断念しました。
ここに果敢に挑んでいる北広島支所には敬意を表します。いや本当に。
その1 / その2 / その3
▲鉄道雑学研究所北陸支所トップへ  ▲管理人のひとりごとINDEXへ