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信越本線の廃線跡(米山〜笠島) その2

国道を辿り、遊歩道の反対側、笠島駅へ移動。途中国道パーキングから米山第1トンネル笠島側坑口と路盤跡が見えました(赤矢印)。

しかし地震の爪痕か、聖ヶ鼻全体に土砂崩れやその後整地したような痕跡だらけになっています。路盤跡には工事用の鉄板が敷かれているようで、土砂崩れ復旧用の工事道路に使用されているようです。

聖ヶ鼻上部の平らな箇所は「撮り鉄」さん方には有名な撮影ポイントですが、米山崎灯台への駐車場になっています。以前は米山駅側から反対側へ抜ける道路がありましたが、現在は駐車場から先が通行止めとなっています。
これも平成15年の画像ですが、国道パーキングから見た、米山第2トンネル、そして海沿いの路盤跡(遊歩道)が続き、画像のずっと奥で小さな半島部に口をあけている米山第3トンネルも見えています。見下ろして分かるとおり、非常に景観の良い区間だったそうです

第3トンネルの辺りには海水浴場があるようで、また集落が見えるので、坑口付近へは近づけそうです。今回立ち寄っていませんが、また機会があれば見てみたいと思います。トンネル自体はやはり塞がれているようですが。
やはり国道のパーキングから、再び海沿いの旧線跡とトンネルが見えました。これは米山第5トンネルで、犬の頭のような形をした半島部(田塚鼻)の基部を貫いています。
このトンネルはどうやら封鎖されていないらしい。

路盤跡から海岸へ出る通路が見えるので、そこへの経路として活かされているいるよう。坑口脇に小さな小屋も見えます。鉄道由来の遺構かも知れない。

というわけで、笠島駅へ向かいます。
路線を見下ろす集落の中から笠島駅が見えてきました。位置としては笠島駅の下り方で、米山方から笠島駅を通り過ぎた位置に当たります。

右の画像が笠島駅の俯瞰。画像左下のカーブしたホームが笠島駅。
右上で複線の線路がトンネル(第2米山トンネル)に吸い込まれています。そしてそのトンネルの右に、一回り小さなトンネルが見えます。これが先ほど国道から見下ろした米山第5トンネルの笠島側坑口です。ここから見ても、やはりこのトンネルは塞がれていないように見えます。
丘の中腹の集落から、笠島駅向かう海沿いの道路。丘を回り込むと笠島駅が接する笠島海水浴場があるはず。

…とここで左手の丘の、陰になった箇所に何かが見えました。
見えたのはレンガ積みのトンネルポータル。鉄の柵で塞がれており、さらにその奥にも壁がつくられていますが、どうもこれも信越線旧線跡のトンネルらしい。米山第6トンネルの青海川側坑口です。

このトンネルよりこちら側は今いる道路に路盤跡が消されてしまっています。どうやらこのトンネルを出ると、旧線跡はこの道路よりも海側へ出ていたようです。
米山第5トンネルの笠島側坑口を確認しようと、トンネル脇を進むと、現路線のコンクリート擁壁に保線用階段がありました。ちょっとそれを上ってみると、そこにはもう笠島駅のホームが見えました。

そしてホームの海側(手前側)にはすでに旧線の路盤と思しき平地があります。今来た方向、下り方を見てみると、米山第6トンネルの笠島側坑口が見える、…と思ったら育った夏草に視界がまるで利きませんでした。

下の画像がその下りの青海川方向を見たもの。右手に現路線の架線柱が見え、その下の柵が笠島駅ホームの柵です。真正面に旧線跡が延びています。
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