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北陸鉄道 能美線廃線跡 その8  (寺井西口〜加賀福岡)

さて日は1か月と2週間ほど経った9月末。前回撤収した地点から、国道8号線バイパスを渡った西側から。ここで振り向くとすぐに国道8号線があります。
能美線跡はこの先この立派な2車線道路となっています。
さて出発、の前に右を向けばある駐車場。実はこれが五間堂駅跡。
公民館の駐車場だそうで、駅名標のような案内看板があり、そこに「北鉄五間堂駅跡」の文字も見られます。またそれとは別に「五間堂駅跡」のみを記す駅名標もあります。これは旧根上町が設置したようです。
路線跡利用らしく、カーブやアップダインの少ない車道。ただしすぐ北をほぼ並行して県道が走るためか、交通量はそう多くありません。
無駄にも見えかねない道路整備ですが、県道とこの市道が交わらない歴史の妙を感じ取ってみてもよいかもしれません。
田園地帯を真っ直ぐ進む市道が緩やかにカーブする地点にある小さな公園が、中ノ庄駅跡。
背の高いモニュメントもありますが、これは「加賀国能美郡家跡」の碑。説明板も全てその説明で、「中ノ庄駅」というコトバはまるで出てきません。
ただ先ほどの五間堂駅跡と、次の加賀福岡駅跡にある駅名標の写真は、線形と背景から、この中ノ庄駅なのではないかと思うのですが。
中ノ庄駅跡を過ぎてもまだ田園地帯は続きます。随分開けているので、振り返ると石川県最高峰白山が見えます。白山は画像右端の最も高い山がそれです。そして道路が緩やかにカーブする外側にあるのが中ノ庄駅跡。
白山はJR線からも望めますが、能美線からもキレイに見えたことでしょう。白山への眺望は、北鉄線では石川線や金名線よりも能美線のこの付近がベストだったのではないでしょうか。
(小松線や片山津方面のへの線も良さそうですが。)
やがて田園地帯から、集落に入ります。この付近から旧根上町の中心地区に差し掛かっており、この先はほぼ町並みが途切れません。
そして道路脇に小さな公園が現れると、それが加賀福岡駅跡。能美線廃線時の新寺井起点最初の中間駅、つまりこの能美線トレースの最終中間駅跡です。前述のとおり五間堂駅跡と同じ(自駅と隣駅表示以外、説明文章まで同じ)駅名標があります。
加賀福岡駅跡から見る新寺井駅方向。緩やかにカーブしています。左に鈍角に分岐する道路がありますが、この路線跡市道整備前の、この辺りのメイン道路だったのではないでしょうか。
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