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北陸鉄道 金名線廃線跡 その2  (手取中島〜瀬木野)

金名橋を渡り、緩やかなスロープを下ると、「手取キャニオンロード」は県道44号線にぶつかります。
県道向かいに「手取キャニオンロード」は続いており、丁度その辺りが広瀬駅跡地となります。
広瀬駅跡地。
遺構は何もありませんし、また「駅前」らしい商店なども特にありません。
小さな農村集落の脇です。
ただし歩道、自転車道の道幅が極端に広くなっているので、駅跡であることは推測がつきます。
また駅跡にはバス停があります。北鉄系の「加賀白山バス」と白山市のコミュニティバスのバス停です。
金名線代替バス路線は加賀白山バスが受け持っており、鶴来駅と白山下より南の瀬女(せな)までを結んでいます。

また白山市コミュニティバスにも補完的にほぼ同ルートの路線があり、「金沢-名古屋線」を示す壮大な「金名線」に対し「鳥越保育所ルート」というなんともローカルな路線名。ただし実態にはどちらが近いかは論を待ちません。

ちなみにこのルートは「河原山」まで。金名線終点「白山下駅」の至近ですが、そちらが終点となっており、この路線図には「白山下」の文字はありません。
ちなみにこの駅跡、サイクリングロードの、「一ターミナル」となっています。「二人乗り自転車」はここで貸しているのかと思いましたが、よく見ると、「白山下で貸した自転車はここに停めて、金名橋を見て来い。ただしそれ以上は進まずにここに戻ってくるように」という意味に見えますが、どうなのでしょう。
広瀬駅跡を過ぎると、小山の縁をなぞるように右旋回し、田園地帯の直線区間へ。
この辺りで左手、手取川の対岸を見ると、コンクリート造の建物が見えますが、これは旧河内村役場(現白山市河内支所)。
この辺りに駅があれば「河内村代表駅」ともなったかもしれませんが、ただし橋がありません。
やがて右手に金名線と時代的に共存していないと思われる、新しい団地が見えてきます。
右手に見えてきた新興団地は「ファミール鳥越」。農村集落というより、田舎暮らしか市街部では望むべくも無い広さか価格のマイホームを享受しつつ、金沢圏へ通勤する人たちの団地、といった雰囲気。
事実高校時代の友人にも、金沢市街からこの辺りに引っ越した家庭もありました。
個人的にも「現実的な理想」というか、「実現可能性の低くはない理想」というか、こういうのって憧れますね。
ファミール鳥越の団地を過ぎると石碑があります。「土地改良事業完成記念碑」で、「瀬木野地区」とあります。
「瀬木野」と言えば瀬木野駅跡もこの付近。
丁度「手取キャニオンロード」が若干広くなり、ベンチが置かれた休憩所となっている辺りがそれっぽいです。
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