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加越能鉄道加越線 井波駅舎

富山県井波町にある井波駅跡では、駅舎が保存されています。その駅舎は「木彫りの町」井波の玄関口にふさわしい素晴らしい木造建築で、国鉄大社線のミニ大社駅といった風情です。昭和9年の築で、国の登録有形文化財。
加越能鉄道と言えば、現在高岡市から新湊市を走る万葉線鉄道の前身で、加越線は北陸本線の石動駅から城端線の福野駅を経由し、この井波町の東隣の庄川町までを結んでいた路線でした。昭和47年に廃線となっています。
現在はその路線跡はサイクリングロードとなっており、福野駅付近では城端線を跨線する見事な築堤や橋梁がそのまま使用されています。
そして井波駅はというと、加越線廃線後、改修移転され、町の物産展示館及びバス停の待合室として使用されています。また画像のとおりタクシーも常駐しており、町の玄関口としての機能はいまだ保っているようです。(H16.4撮影)
駅舎入口。寺社そのまんまという「車寄せ」。彫刻も見事です。 電話ボックスにも欄間彫刻が施され、自販機も景観を損ねないよう茶色に塗られています。
案内看板。駅舎の建築構造が記されています。 登録有形文化財の証票。入口脇にあります。
駅舎内。現役使用されているので大社駅のような駅使用時のまま保存されている訳ではなく、窓口にも雑貨屋さんが入っています。 駅裏を通る加越線跡のサイクリングロード。
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